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天皇の料理番ってどんな仕事?贅沢ではない、皇室の食事

公開日: : 社会, 経済・歴史

 天皇の料理番、とも言われる仕事ですが、皇室の食事を担当しているのは宮内庁管理部大膳課です。

 皇室なのだから毎日豪華な食事をしているだろう、というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか?それはおそらく、映画やマンガなどで王様の食卓に毎晩豪華な食事が並んでいるというシーンをみてきたからでしょう。
 ただ、常識的に、「毎日あんな料理を食べていたら飽きるでしょう」と思いますよね。

 どの本かは忘れましたが、かつてフランスの王様の前にはたくさんの豪華なフランス料理が並びましたが、それは食べるためではなく見るためだった、ということが書いてありました。
 現在のフランス料理の見た目の芸術性はそういうところから発達してきたのかもしれません。いかに見た目で王様を満足させるかを競ってきたのでしょう。

 皇室の食事は特に豪華というわけではありません。それは予算から考えればわかります。皇族の日常生活にかかる費用を内廷費と言いますが、それは平成8年度から現在までは年間3億2,400万円。
 ここには、職員の人件費や祭祀の経費なども含まれてくるので皇族の方々が好き勝手に使えるわけではないのです。

 昭和39年から和食を担当する第一係で働いていた谷部金次郎さんが残した記録によると、ある日のメニューは以下のようなものでした。

・吸い物(椎茸、うずら、さやいんげん、若鶏、筍)
・太刀魚の塩焼(大根おろし添え)
・そぼろ入りオムレツ
・菜っぱのお浸し(おかか添え)
・麦飯
・キュウリの奈良漬


 豪華といえば豪華でしょうか、決して贅沢をしているわけではないでしょう。


 やはり毎日食べて飽きないのは“主食”です。ご飯やパンですね。特徴は無味無臭であることです。
 人間関係の話ですが、もしあなたが個性的で魅力的な人々に囲まれたければ、“主食”になることです。個性的で魅力的、というのを牛肉や鯛とすると、それら同士は決して一緒になることはありません。それらは、無味無臭の“主食”と一緒にいることで引き立つのです。
 無味無臭の生き方、というのはここではおいておきます。


 昭和天皇にこんなエピソードがあります。食事に納豆を出そうと思ったのですが、天皇に糸を引かせてはいけない、と思った職員が、納豆のぬめりをとってから出したのです。
 出されたものは何も言わずにすべて食べるそうなのですが、さすがに「もう納豆は食べたくない」とこぼしたとか。

 このエピソードで思い出したのが、落語の「目黒のさんま」です。
 ある殿さまが目黒に行ったときに、いい匂いがしてきたのでお供に聞いたら、「さんまという庶民の食べ物です」と答えます。殿さまが試食をしたところ、大変おいしく、城に帰ってからもさんまを食べたいと思うようになります。

 殿さまの料理番は、日本橋の魚河岸で仕入れてきた新鮮なさんまを、やれ脂は体によくないからと抜き、やれ骨がのどに刺さるといけないからと骨も抜き、さんまはパサパサになってしまいます。

 これを食べた殿さまは一言、「さんまは目黒にかぎる」。

 目黒で取れたさんまではないのですが、そういう殿さまの無知がおかしい噺です。
 

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