*

宮崎駿「風の帰る場所」(文春ジブリ文庫)を読む。「もののけ姫」編

公開日: : 最終更新日:2015/02/20 メディア

 まず、最初にあらすじを書き、後半で「風の帰る場所」を読みたいと思います。

「もののけ姫」は、主人公の少年アシタカと、山犬に育てられた「もののけ姫」少女サンの物語です。
 ある日、アシタカは村を襲った猪神に呪いをかけられてしまいます。アシタカは、その呪いの謎を解き明かすために旅に出ます。
 アシタカは、西の方角にあるという、「シシ神の森」を目指し、その途中でサンと出会います。サンは、森林を破壊する人間という存在をひどく憎んでいました。
 アシタカは、エボシというタタラ製鉄の村に招待されました。そこの長は、エボシ御前と呼ばれる女性で、彼女はシシ神の森から神々を追い出し、そこに人間中心の社会を作ることを目論んでいました。
 森林をめぐる人間と神々の戦いの中で、アシタカとサンは、次第に心を通わせるようになります。

 宮崎さんが描きたかった世界に、まず「製鉄集団」がありました。
(本文より)「・・・でも、歴史の表面とか、時代劇とかに出てこなかったものの中に、魅力のある集団が他にもいっぱいあって、日本の歴史っていうのは、結構豊かで奥行きが深いんだっていう、そういうことは前から考えてましたから。だから、僕は侍と農民だけの支配と被支配っていう、そういった歴史観だけで映画を作ることに我慢ならなかったんですよ」。
 

 ちなみに、手前みそですが、私の出身地島根県の奥出雲では、まだ「たたら製鉄」が続いています。

 アシタカの呪いについて宮崎さんは「不条理」といいます。(本文より)「そうですね。不条理に呪われないと意味がないですよ。だって、アトピーになった少年とか、小児喘息になった子供とか、エイズになったとか、そういうことはこれからますます増えるでしょう。不条理なものですよ」

「もののけ姫」の中に、「ハンセン病」と思われる村人たちが登場します。宮崎さんはご自身の活動として、ハンセン病の問題にも取り組んでいます。宮崎さんは、国立ハンセン病資料館にも通い、支援をされているそうです。
 2012年3月28日、日刊サイゾー「元ハンセン病患者が語る激動の半生とジブリ作品に込められた宮崎駿の想い」で、その方は語ります。
「普通に見たらわからないかもしれませんが、包帯でぐるぐる巻きの描写や、名前を取られてしまう(千と千尋の神隠し)といった設定はハンセン病患者そのものなんです」。

 アシタカの最後の「俺はタタラ場で生きる」という一言に、これらの「生きる」という強烈なメッセージを感じます。

Sponsored Link

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

10代との会話に役立つ知識 高橋一生

好きな芸能人の話は定番ですね。 キムタク?福山雅治? そうです

10代との会話に役立つ知識 BL

これは、一部の・・・ということでしょうか。 10代の娘さんを持つお父

10代との会話に役立つ知識 ホームアローン

【送料無料!!】【アイガー】3種類から選べるニュージーランドアイスクリ

10代との会話に役立つ知識 ワンチャン

10代の女の子と話していてときどき聞こえる ワンチャン と

面白く素敵なグループ紹介 手コキ研究所とは?

私は、とある性教育普及団体の正会員をやっていますが、 そこで出会った

→もっと見る

PAGE TOP ↑