「警察学校」ってどんなところ?進路を考えているみなさんへ
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最終更新日:2015/03/12
社会
私は、大学卒業後、警察官になりました。警察官自体はすぐに退職してしまいましたが、警察学校は卒業しました。ということで、卒業生の立場から、「警察学校では何が行われているのか?」を書きたいと思います。
目的は、これから警察学校に入学することが決まっている方、「警察官になろうかな」と進路を考えている方に参考までに情報提供をすることです。
私は、某県の警察学校に入学しましたが、他の学校でやっていること、現在その学校で行われていることはわかりません。ですから、あくまで私個人の体験談としてお読みください。
入学して1ヶ月は、「特別訓練期間」でした。これは、私が行った警察学校独自のやり方らしいのですが、各クラスに3人ずつの先輩がついて、警察学校での生活について指導をします。
警察学校の入学時期は4月と9月です。期間は、大卒で入った場合が6ヶ月で、高卒以下で入った場合が1年です。ですから、4月に大卒で入学した私には、前年の9月に入学した高卒以下で入った先輩たちがいたわけです。そして卒業は一緒にした、という形になります。
この1ヶ月間、先輩は怒鳴りまくっていました。後で聞いたところによると、「わざとそういう風にやっていた」とのことです。現に、この1ヶ月が終了すると、とても恐かった先輩たちが優しくなり、普通に話をするようになりました。今考えると、優しい先輩ほどこの指導方法はつらかったはずで、怒られていた私たちの方が楽だったかもしれません。
この1ヶ月は外出はできませんでした。私にとってつらかったのが、ジュースもお菓子も禁止されていたこと。今でも忘れませんが、この特別訓練機関が終了したその日に近くのコンビにに行って、デザートを大量に買い込みました。
この1ヶ月が終了すると、普通の学校生活が始まります。普通の学校よりは厳しいのかもしれませんが、最初の1ヶ月を乗り越えることができれば、あまり厳しいとは感じないと思います。
その頃になると、学校が終われば外出もできるし(門限はあります)、寮生活に先輩たちが介入してくることもないので、クラスメート同士で毎晩騒いでいました。酒は禁止なので、ジュースとお菓子ですが、それは楽しかったです。
そして、いい忘れましたが、学校といっても給料がきちんと支払われます。私は、大学生のときにまったく貯金をしないまま身ひとつで警察学校に入学しましたが、それでもまったく困りませんでした。