新幹線の駅が多い駅ベスト7 なぜ三菱地所は東京駅周辺の大家さんなのか?
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経済・歴史
私の出身地の中国地方では、山口県と広島県がともに5駅と、新幹線の駅が多い県が連なっています。島根県と鳥取県には新幹線は通ってすらいませんが。
〔記事〕新幹線の駅が一番多い都道府県は?
こちらの記事を参照していますが、“ミニ新幹線”というものもあり、順位付けは簡単ではないみたいです。1位は7駅で岩手県と新潟県です。2015年3月の「北陸新幹線開通」により、新潟県の駅も7つになりました。
こちらは、新たに新幹線の発着駅となった「飯山駅」です。
出典 飯山駅観光交流センター
以下、
2位 静岡県 6駅
3位は5駅で、福岡県、広島県、山口県、長野県です。長野県は、同じく「北陸新幹線開通」により5駅になりました。
駅ができるとなぜいいか?
駅ができれば経済効果があるのは当然ですよね。それが新幹線であればなおさらです。そう考えれば誰でも地元に新幹線の駅をつくりたいと思うでしょう。
私の出身地である島根県の松江市も“山陰新幹線”の誕生を望んでいるはずです。それを実現させるためにはものすごい“ドラマ”が繰り広げられると思いますが。“現場”で起きていることは私には想像するしかありませんが。
こういうことは言えると思います。あなたがある地域の地主で有力者だったとします。その自分が所有している土地に駅ができたら、その土地の価値は莫大になりますよね。
これ自体は“汚い話”などではなく、実際にそれをやった歴史上の人物がいるのです。
三菱地所はなぜ大企業になったか?
「三菱地所」という企業があります。
東京駅周辺に多くの土地やビルを所有しており、いわば“丸の内の大家さん”です。
三菱地所ホームページ
こちらのホームページから、三菱地所が駅周辺にいかに多くのビルを所有しているかがわかります。
ところが、
これは話が逆なのです。
三菱地所が東京駅周辺に土地を所有しているのではなく、所有した土地に駅を造ったのです。
初代三菱財閥総裁岩崎弥太郎
中学や高校の歴史の教科書に出てきたはずなので、名前は記憶にありますよね。この岩崎弥太郎が「三菱」の礎を築いた初代三菱財閥総裁なのです。
少し話はそれますが、戦後にGHQが行ったとされる「財閥解体」というのがありますね。解体されたと言いながら今も続いている感があります。そういうところも“歴史の面白さ”ですね。
海運業など(戦争がずいぶん行われた時代です。軍事産業にもとうぜん関わっていました)で莫大な財産を築いた岩崎弥太郎は、明治政府から土地を買います。
“二束三文”とも言われていたその土地が、なぜ現在“世界一高い家賃”とも言われている丸の内になったのか。
それが、東京駅の開設なのです。
私たちは、ついつい“価値あるもの”を求めようとしますが、岩崎弥太郎のような人は“価値を造る”のですね。
こういう話はとても面白い。興味がある方は、調べていくと、どんどん面白い話に出会えると思います。
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