なんて読む?読めない名前集 名付けのコツ教えます
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子育て
大学生のときに私は空手部に所属していました。ある小学生の大会にスタッフとしてかり出されたのですが、私の役割は、選手の名前を読み上げること、でした。
試合の前に、「白○○選手」「赤○○選手」といように読み上げるのですが、「子どもだからフルネームで呼んであげてください」と言われたのが悲劇の始まり。
読めないのです。半分くらいはなんて読んでいいのかわからない名前でした。そもそも読めない名前、こうだろうけど間違えたらいけないから躊躇してしまう名前、普通に読んだら違っていたという意表をつく名前、など様々でした。
誰も読めないから、結局、子ども本人に聞くという、何とも無様な話です。
今考えれば、事前に確認しておけばよかったです。
あなたは読めますか?
子どもの名前というのは、実は、どんな平仮名にどんな漢字を当ててもいいのです。つまり“当て字”ですらない、ということです。
「本気」と書いて「まじ」と読ませてもいい世界なのです。
〔記事〕日本に実在する珍しい子供の名前 NAVERまとめ
こちらの記事から出題します。
まずは、“龍飛伊”。
これは、“ルフィ”です。
では、“光宙”は?
“ピカチュウ”。
“今鹿”は?
“なうしか”です。「今」を「なう」と読ませているのがいい、という感想でいいのだろうか・・・。
まだまだたくさんあります。最初の方で例にあげて、「本気」と書いて「まじ」。本当に「まじ君?まじちゃん?」も存在しているのには、驚きました。
私が聞いた名付けのコツ
私も数年前に名前を付けるということを経験しています。そのときに、ある方にその“コツ”を聞きました。それは、
「誰がみても“こうとしか読めない”名前にすること」
です。
前半部分と180度違う方向性になりましたが・・・。
名前というのは“呼ばれるため”にあります。呼ばれることがその役割です。現在では名字で呼ぶことが普通になってしまいわかりにくくなりましたが、もともとは名字というのは“戸籍”みたいなものでした。
身分証がない時代に、“名刺代わりに”名字というものがあったのです。「田中」という名字ならば、「田中家」の人であることがすぐにわかるわけです。
冒頭に書いたように、私は大学生のときにあんな経験をしていますから、この話を聞いた瞬間に、「その通り」と思ったのです。
うちの娘の名前は公表できませんが、この“そうとしか読めない”というのを世界に広げて考え、名付けました。つまり、アルファベット表記をしても、少なくとも英語かフランス語ができれば読めるだろうという名前です。
私の名前は、日本では読まれなかったことも読み間違えられたこともなかったのですが、アルファベット表記をすると外国人には読めない名前みたいで、そのたびごとに「こう読むんです」ということを伝えていました。