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「茂木先生が石田純一の『幸福脳』を解剖したら」を読む。石田さんが恋愛、結婚について語ります

公開日: : 最終更新日:2015/03/12 メディア

「茂木先生が石田純一の『幸福脳』を解剖したら」(石田純一×茂木健一郎 講談社)は、脳科学者の茂木健一郎さんと石田純一さんの対談本です。石田純一さんは、東野理子さんとの結婚や恋愛について語ります。そして、茂木さんがそれを脳科学的に分析し、石田さんの魅力を説明しています。
 まだ石田さんが理子さんと交際を始める前に、「女性論」というテーマでお二人は雑誌で対談をされました。茂木さんから「脳科学的女性論」を聞いた石田さんは、それを自分自身の経験に照らし合わせスポンジのように吸収されたようです。プロローグで、石田さんは、「理子との結婚を決めることができたのは、茂木さんのあの言葉の影響が決して小さいものではなかった」と言っています。「あの言葉」とは、「女性は完璧なものよりも、ちょっとぐらい欠けたものがあるほうに魅力を感じる」というものです。
 そして、「愛すること」とは、「その人を生き生きと自由に、ポテンシャルを引き出すべく心を解放してあげることだと最近になってようやくわかってきた」と語っています。それは、理子さんとの結婚を通して発見したことだと想像できます。

 石田さんは2度の離婚を経験しています。ご本人は、ジョークで、「人は判断力をなくして結婚し、忍耐力をなくして離婚し、記憶力をなくして再婚する」というネタを披露するそうです。
 茂木さんは、「記憶力をなくして再婚する」部分に触れ、「忘れることができるのは若さの象徴である」と言います。私たちは「過去の記憶」に基づいて行動しています。「嫌な過去」があると、それを避けようとします。石田さんの若さの秘密は、この「忘れることができる能力」にあるそうです。「過去の悲しみや苦しみが澱(おり)のように蓄積されるからオジサンになっちゃうんですよ」と茂木さんは言います。

「自由意思とは脳の中で作られたイリュージョンである」と、脳科学では定義されているそうです。「これもいいな」「こうだったらいいな」という幻想(イリュージョン)があるから、「その中で自分はこれを選んでいる」と思えるのです。結婚や恋愛に関しては、「ボクはいま彼女との愛のために生きているんだけど、本当はこっちの子もいいし、じつはこの子もいい」って思い描けているひとが実は一番自由だとか(あくまで脳科学的にです)。だから石田さんは自由である、と茂木さんは言います。

「問題発言」でメディアに叩かれたこともある石田さんですが、こうして一冊にまとめられた本をじっくり読むと、決して浮わついた表層的な発言をしているわけではないことがわかります。結婚をしている一人として大いに学ぶことができる一冊でした。
 

 

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