初冠雪とは?岩手山や旭岳で観測。 富士山ではどう判断されるの?
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観光・旅行
昨日9月30日、岩手山で初冠雪が観測された、と盛岡気象台が発表しました。
出典 写真素材足成
これは「はつかんせつ」と読みます。
という意味です。雪が降って山や物の上にかぶさること。また,その雪。 「山頂は-している」 「初-」 三省堂大辞林
これを「かんむりゆき」と読むときは、電柱などに積もった雪のことをいいます。
私は雪の多い地方出身です。年々雪の量は減っていますが、電柱に積もるとその形はまるで“キノコ”です。その呼び名は知りませんでしたが、それを冠雪(かんむりゆき)というのですね。
小学生のときは毎年冬になると「つらら」をみたものでした。学校の帰りに長いつららをとって、それを剣に見立てて友達と戦ったり、アイスキャンディのようにしゃぶったり・・・。
かれこれ30年くらいみていないので、せめて画像でも入手しておこう。
出典 写真素材足成
富士山の冠雪
富士山には一年中雪が積もっているというイメージがあります。
「初雪」と「終雪」という言葉がありますが、これは“冬の最初と最後”というのが決まり。ところが、富士山については事情が違うのです。
「初雪」について説明をします。
富士山での観測でポイントになるのが「最高気温日」です。
この「最高気温日」の後に降った最初の雪、それを「初雪」といいます。
何が面白いか?
たとえば、今日10月1日に富士山で“初めての”雪が観測されたとします。では、それが「初雪」かというと、それほど単純ではないのです。
翌日の2日に「最高気温日」が観測されてしまうと、それは「初雪」ではなくなるのです。
2日に「最高気温日」が観測され、3日に雪が降ったとします。そして、
今年はもう最高気温日は更新されないだろう
と結論がなされると、3日は「初雪」となるわけです。
私は、
物事に「初め」と「終わり」があるわけではなく(自然が決めているわけではなく)、“人間”がそのように定義しているだけである
ということをみせつけられる重いです。
ちなみに「ビッグバン」が“宇宙の始まり”であることはすでに否定されています。
出典 写真素材足成
岩手山は活火山
9月30日午前5時に初冠雪が観測された岩手山。平年よりも13日早いです。
岩手県滝沢市にある岩手山は
活火山
です。
目だった火山活動は認められないようですが、
突発的な噴火も予想される
と市のホームページでも注意をよびかけています。
紅葉と冠雪のコラボレーション
岩手山よりも一足先、29日に初冠雪が観測されたのが北海道の「旭岳」です。
ついこのあいだ“紅葉”について記事にしたのですが、もう雪です。
〔関連記事〕「めざましどようび」旭岳の紅葉に長野美郷アナが。佐野アナは食欲!?
この記事で書きましたが、長野アナがロープウェイを使って標高1,600まで上ると、そこには紅葉と雲海が広がっていました。
去年は、紅葉と冠雪のコラボレーションがみられたそうですが、今年も期待できます。