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「北の国から」を見るたびに思い出す富良野のおばあさんの話

公開日: : 未分類

もう20年くらい前の話です。


私は“あること”で日本中を旅してまわっていました。旅というよりは自分の人生から逃げるように各地を転々としていたのです。

そう言うと格好いいのですが、実際は遊びまわっていただけです。


北海道に行こう

そう思ったのは、私が「北の国から」というドラマが大好きだったからです。今でもテレビで放送されるたびに見ていますが、その度にこの過去の話を思い出します。







お金を使い果たし・・・


札幌で数日間過ごしたあと、富良野に行きました。

数日間滞在したところで完全にお金が底をつきました。もともと

あてのない旅

でしたから、いつかはそういう状況になるのが当然ですが、よりによって冬の北海道です。


夜は吹雪でした。私は駅前の公衆トイレで過ごしました。そこは暖房が効いていて暖かったのです。

さすが北海道

そう思いましたが、それでもしばらくすると寒さが身に染みてきて耐えられなくなりました。


私は公衆トイレを出ると、札幌に向かって歩きだしました。何時間かかるのか想像もできませんでしたが、とにかく歩かないと寒くて仕方がなかったのです。

まったくお金がつきたとき人間は「食べ物をえること」をまず考えるのだと私はそのときに体験的に知りました。

そして

人が多く集まるところに行きたくなる(北海道の場合は札幌)

ことも体験しました。



おばあさんと出会う


吹雪の中、最も大きな通りを札幌へ向かって歩いていました。

一台の車が止まり、中からおばあさんが私に声をかけます。

私が、「お金が底をつきた。札幌に歩いて行こうと思う」

ことを伝えると、

「何をバカなことを」
と言いたげな表情で、おばあさんは私を車に乗せてくれました。


私はおばあさんの家で晩ご飯を食べ、お酒を飲み、お風呂に入り、寝て、次の日は朝からまたお酒を飲みました。
このやたらと酒を飲む感じが、私の中では「北の国から」そのものでした。


おばあさんは「しばらくいてもいい」と言ってくれましたが、私は辞退しました。おばあさんは私に5千円のお金を貸してくれました。


私の旅は北海道から新宿を経て富士山で終決しましたが、どう考えても5千円では北海道から富士山に行くことはできません。

そのお金をどうしたのかが思い出せないのです(まさか銀行強盗でもしたのではないか)。


それから5、6年後に、私はお礼とお金を返すために富良野に行きました。

おばあさんはすでに亡くなっていました。




「北」は人と人が背中合わせ


今思い返すと、社会に出たばかりの私は

自立しなければ

というプレッシャーで“孤独”になっていたのかもしれません。


北海道で私が経験したのは

温かさ

でした。


「北」という字は

人と人が背中合わせになっている

そんな形をしています。


自然の厳しい北海道で生活をしているそのおばあさんにとって

親切であること



助け合うこと

は“あたりまえ”のことだったのかもしれません。




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