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メディアのありかた

WHOによる自殺報道のあり方について


ブログのレベルではあくまで自主規制ということになるのでしょうが、いちおうひとりの発信者として、そして自分自身もテレビの視聴者、新聞の読者として入れておきたい知識なのでこの場でまとめました。

やはり発信をした方が自分の記憶にも残るのです。

何を言っているのかというと、

「自殺」のニュースの扱い方についてです

そもそも私のブログでは悲惨な事件はネタにしないので関係はないのですが、現在(2015年10月)もテレビや新聞では各局がある事件をさかんに報道しています。




何が問題なの?


私が読んでいる「東京新聞」(2015年10月2日版)ではどのようにそのニュースを扱っているのだろう、そう思い開いたところ、どこにものっていませんでした。

おそらく自主規制をしたと思われ、尊敬ができるところです。

報道の何が問題なのか

というと、

真似をする人がでるから

です。

まるで私の意見であるかのように書いているのですが、これはWHO(World Health Organization)が各国のメディアに打診をしていることなのです。

以下、2008年に発行された「Preventing Suicide A Resource for Media Professionals」

に基づいて説明をしていきます。



自殺をセンセーショナルに扱わない


原文は

Avoid language which sensationalizes or normalizes suicide, or presents it as a solution to problems

です。

原文後半の、

自殺を“普通”のこととして扱う様な言葉をさける



問題の解決法として紹介することをさける

はまず問題ないのでしょうが(メディアとしてもそういう扱いにしても視聴率はとれない)、

センセーショナルなニュースにしてしまう言葉

は、現状としてはむしろ使われているように思います。メディアの立場からすると、扱うならセンセーショナルに取り上げた方が“みられる”“読まれる”わけですから、無理もないといえます。



場所や状況の説明を繰り返さない


原文は、

Avoid prominent placement and undue repetition of stories about suicide

私も20年前に思い余ってある場所に行ったことがありますが、なぜその場所に導かれたかというと、メディアによってそういう場所であることを“知って”いたという理由はあります。

その頃は、自殺についてのドキュメンタリー番組まで作られていたくらいですから、規制はまったくなかったといえます。

現在ある事件が報道されているといいましたが、やはりその“場所”についての紹介が事細かになされています。



特に気を付けなければいけないのが有名人


原文は、

Take particular care in reporting celebrity suicides

です。「有名人の自殺の報道については特に気をつけること」と書いてあります。

これについては、日本のメディアでも、有名人の自殺をセンセーショナルに取り上げることは少なくなってきたと思います。



自殺について学ぶ機会をつくる


原文は

Take the opportunity to educate the public about suicide

です。

つまり、自殺について扱ってはいけない、そういうことを言っているわけではないのです。私たちが自殺について考えたり、学んだりする機会はむしろ設けてください、と言っているわけです。

メディアにそういう役割を促しているいっぽうで、メディアの報道が自殺に対する固定観念をつくっていることも同時に懸念しています。

やってはいけないのは、

単純に原因の特定をしてしまうこと

です。

たとえば、「試験に落ちたから」と理由をひとつに決めつけてはいけない、ということです。

「ウツ」などの心の問題を抱えているときは、ストレスや人間関係に負けやすいということもあるでしょう。

その一方で、単純にその人の個人的な問題として片づけてはいけない

ということも指摘しています。

文化的、遺伝的、経済・社会などその背景は複雑でしょう、ということを言っています。

現在、報道中のケースについても、

周囲の人たちがサインを見逃さない

というコメンテーターもいましたが、

それも軽々しく言ってはいけない

という主旨のこともWHOは言っています。

自殺がその家族や友人に与える影響は大きく、「原因はなんだったのか」と誰もが追及したくなりますし、「自分がサインを見逃したのでは」と自責の念にかられてしまうこともあるのです。

メディアはそういう周囲の人たちの心境も考慮して報道をしなければいけません



まとめ


「センセーショナルに扱ってはいけない」ということだけでも覚えておけば十分だと思います。

自分が視聴者の立場でできることは、

そういう報道は見ない

ということでしょう。

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公開日:
最終更新日:2015/10/02

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